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「ちょ、郷田さん、痛いからもうちょい優しくて」
「あなたが澪をからかったのがいけないのよ、あの子は見た目によらず乱暴なんだから」
「ほぅ、澪さんと言うのか、ふつくしいお名前ですね」
リビングでソファーに座り先ほどのマウントからの幕ノ内コールが聞こえてきそうなデンプシロールを見事に回避した私はただいま郷田さんに治療を受けている最中だ
「一樹って名前は屑みたいな名前だよな」
「ハハ(棒ネズミみたいに)よく言われます…………」
「…………いや、なんだ、オレが悪かった」
「気にしていもん………グスッ………」
ちなみにバカとかカスとかお前は底辺のゴミだななんて日常だったから痛くも痒くもない、ただなんか屑とかは傷付く、屑は傷付くから
「あなたってメンタル面弱すぎじゃない?私が言うのも変かも知れないけど強くなりなさいよ」
そう言っておかまな郷田さんは励ましの笑みを向ける、救急箱をしまい、キッチンの方へ向かっていく郷田さんの背中に俺はポツリと言葉をこぼした
「おかまにメンタル面問われても…」
「あ?」
「凄く励みになります!」
そして郷田さんはキッチンへ向かっていってしまった
そしてリビングには俺と先ほどの女性、澪さんがいらっしゃるのだが
「………………」
気まずすぎワロエナイ
どうしようか、さっきの悪ふざけが過ぎたのか、なんか凄く敵意を感じてしょうがないと言うか
このままじゃまずいな、何か会話の糸口を見つけなければ……
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