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「よし、夢人、行こうぜ」
そのうち一人が掛け声をした。
それが合図のように五人とも丘の下へと舞い降りていく。
まるで五人、俺を入れて六人という少人数で左右に見える軍勢の戦いに割り込もうとしているような感じだ。
「どうしたの? ユメト、行かないの?」
耳元で唐突に声がささやかれる。声の聞こえた方向を見ても誰もいない。
だれだ!
声を出そうとしたがなぜだか出ない。というより、口が開かない。
体が自分のものじゃないみたいだ。
「ユメト?」
ここは何だ?
俺はどうしたんだ……?
自分の状況が分からず俺は目を閉じた。
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