チェーンメール

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 翌日、指定された時間に依頼者のお宅に伺う。  市街地から少しばかり離れた住宅街の、二階建て、場所柄はごく普通、何も問題はなさそうだ。  呼び鈴を鳴らすと、これまた普通の、四十代前半くらいの女性が迎えてくれた、居間に通され、適当に腰を降ろすと、その女性は台所へと姿を消した。 「……特に何もなさそうですね。」  家に入ってからも、「なにか」が居る気配は感じられず、思わず所長に声をかける。  しかし、所長は何か思惑があるらしく、いいから、と諭し、女性が戻るのを静かに待つ事になった。
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