3人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、指定された時間に依頼者のお宅に伺う。
市街地から少しばかり離れた住宅街の、二階建て、場所柄はごく普通、何も問題はなさそうだ。
呼び鈴を鳴らすと、これまた普通の、四十代前半くらいの女性が迎えてくれた、居間に通され、適当に腰を降ろすと、その女性は台所へと姿を消した。
「……特に何もなさそうですね。」
家に入ってからも、「なにか」が居る気配は感じられず、思わず所長に声をかける。
しかし、所長は何か思惑があるらしく、いいから、と諭し、女性が戻るのを静かに待つ事になった。
最初のコメントを投稿しよう!