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問題の部屋の前まで行き、ドアを叩く、中でややびくりとした気配がし、ややあって
「……どうぞ。」
小さく小さく声がした、ゆっくりとドアを開け、部屋に入ると、年の頃は16、7の少女が座っている、何かに怯えたように縮こまり、僕達を見据えた。
部屋に入ったその瞬間、ぞくりと、何か不思議な感覚に陥った。
所謂霊の気配、僕の場合は、生暖かい空気が、肌に纏わり付くような不快なものてあるのだが、それとはまた違った不思議な感覚。
その違和感に首を傾げている僕を尻目に、所長は少女の前に腰を降ろす。
僕も慌てて後を追った。
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