チェーンメール

13/20
前へ
/36ページ
次へ
 そんな答えの出ない思考を、難しい顔で巡らせている僕を尻目に、所長は何か納得したらしく、口を開く。 「詳しい話は分かったわ、とりあえず、現象を確認しないといけないから、この部屋に居させて貰っていいかしら?」  その問いに、少女は小さく頷く、所長の考えはまだ読めないが、そういう事になったならと、僕は立ち上がり、依頼者にその旨を伝えに行った。  依頼者からも許可を得て、少女の部屋に戻る、話によると、その現象が起こるのは夜という事なので、しばらく待たせて貰う事になった。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加