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――パンッ!
何の前触れもなく、部屋の何処かで破裂音がし、その音の正体を確かめようと辺りを見回すが何もない。
首を傾げていると、今度は少女の勉強机の上の小物が落ちた。
あっけに取られてそちらを見ていると、今度は本棚の本が飛び出す、部屋の電気はちかちかと点滅を繰り返し、その間も謎の破裂音は続く。
少女はというと、その現象が始まるや、毛布に包まり、ガタガタと震えていた。
そして所長は、しばらくその現象を観察し、僕に目配せをしてくる、それに頷き、怯える少女をどうにか部屋の外へと連れ出し、依頼者へと預けに行った。
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