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依頼者は女性、その話を要約するとこうだ。
娘の様子が変で、常に何かに怯えた様子、最近はずっと部屋にこもりっぱなしで、学校にも行ってない。
夜中に変な物音がして見に行くと、本等、雑貨が散乱している、本人に聞いても、勝手に落ちた、怖いと、中々口を開こうとはしないとの事。
様々な可能性を考え、霊媒師にお祓いも頼んだが効果はなく、この事務所に行き着いた、という事らしい。
一通り説明を終え、一呼吸置いてから所長に向き直る。
「と、いう事らしいです、どうしますか、所ちょ」
「やる、電話貸して。」
僕の言葉を遮り、眼鏡の奥の三白眼を爛々と輝かせ、所長は電話を奪い取った。
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