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124 : ◆Vcef9xkjaI :2011/07/04(月) 16:30:37.35 ID:kJm+5Oklo
次の街までの旅が始まった。
次に出会う王はどんな人物なのだろう。
あの女王と懇意だったとあれば、人格者なのではないだろうか。
手紙と一緒に入っていた紹介状が役に立つと良いのだが。
魔物の強さが増して来ている。
更に、人形のものも増えてきた。
食料に余裕のある今はいい。だが、今後はどうなるのか。
考えるのが怖い。
街道の道すがら、壊れた馬車を見つけた。
壊れ具合を見るに、魔物ではなく野盗に襲われたようだ。
敵は魔物だけではない。
警戒のために二人一組で寝ずの番をする。
私と番をすることになった戦士がぽつりと言った。
『俺達は何のために戦っているのだろう』
私は答えられなかった。
勇者と魔法使いが番をしていた際、野党が現れたらしい。
相手は飢えていたのか、私と戦士が起きる前に苦も無く撃退できたとのこと。
だが、魔法使いは精神的に辛いようだ。
炎の魔法で焼いた相手の悲鳴が耳から離れないらしい。
今は薬で眠らせている。
彼女を落ち着かせるのに必要なものは、神の言葉や祈りではなく、人の作った薬と時間だけだろう。
自分の存在意義を疑問に思う。
2度目の野党の襲撃。
相手は農民崩れなのか、鍬や鎌を手に持ち襲ってきた。
メイスで殴りつけたときの感触が手から離れない。
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