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そうすれば余計泣き出した。
え、泣き止ます為にしたのに逆効果？
柚「……でも、君が佐藤くんを制裁したことに変わりはない」
撫でる手を止めて言えば体がビクッと跳ねた。
自分のやったことの大きさに気づいたか。
陽「っあ、あの、柚貴先輩……」
佐藤くんが何か言おうとしてるのは無視で。
柚「…君がすることは分かるね？」
硯「……はい…正直に風紀委員に言いま――」
柚「六文字、ごめんなさいって言うだけだよ」
陽硯「「………へ？」」
え、なに？
もしかして怒られると思った？
いやいや、今回は未遂だし、怒るとか面倒だし、佐藤くんも望んでないだろうし、風紀につき出すのも面倒だし……
柚「…ね？佐藤くんもそれを望んでるだろうし、宮本くんも十分反省してるしね」
見たところ佐藤くんを庇ってたみたいだし。
硯「…ご、ごめんなさい……」
陽「へっ？い、いや良いよ…むしろ庇ってくれたし」
頭を下げて謝る宮本くんに慌てて返事をし、頭を上げさせる佐藤くん。
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