体育祭ってやる意味あるのかな?(前編)

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剣「柚貴」 後ろから相変わらず格好良い笑みを浮かべたケンが。 柚「久しぶりだねケン」 オレも笑顔で返し、膝の上にのせたミケを撫でる。 あー可愛い… 剣「もう一匹はどうした?」 柚「ミヤ?ミヤならあそこの木陰で寝てる」 5メートル先の木の下を指しながら隣に座るケンに言う。 なんか最近よく寝てるよなぁ… 剣「ミヤ?ミヤって名前なのか?こいつは?」 柚「うん。ミャーって鳴くから。この子はミケ、三毛猫だから」 安易な考えだけどね。 まぁミヤってつける人なんてオレくらいだろう。 剣「…ミケもミャーって鳴くぞ?」 …痛いとこをつかれた。 いや、確かにそうだけどさ… 珍しい名前の方が良いかなぁ――って… そんなオレの心情を察してか、ケンが小さく笑う。 まぁ分かりやすく口も尖らせてるけど。 剣「クロはどうだ?黒いからクロ。」 …黒いからクロ…盲点だ!色を見てなかった… 良いかも。 何より覚えやすいし。 柚「……………まぁ猫は2人で可愛がってるわけだし、ケンの意見も尊重してあげる」 そう言えば余計に笑みを濃くしたケンを軽く睨んどく。 .
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