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(柚貴side)
バキッ ドゴッ ボカッ…………
「~~~~~~~…!」
「~~~~~~…」
心地好い眠りの中で、雑音が響きだんだん意識が覚醒してきた。
……この音、喧嘩か…?
うるせぇな………
人がせっかく気持ち良く寝てたっつーのに…
低血圧のオレはそれに耐えられるはずもなく、横にしていた体を起こし木から降りる。
下に行けば、倒れてる奴と今まさに対峙してる奴等が6人いた。
様子からしたらあの赤髪のやつ対5人って感じか…
「…おい……」
ドスの効いた声で呼び掛ければ6人は僅かに肩を強張らせこちらに振り向く。
「なっ!み、み、御堂院様!?」
5人のうちのリーダーらしき奴がオレを見るなり顔を真っ青にする。
…あれ、こいつも調教したんだっけ?
覚えてないんだよねぇ
多すぎて。
柚「……なにしてんだ。オレ、今、寝てたんだけど」
睨みながら問う。
多分、目、据わってる。
「ぃ、いや、あの、……、す、すみませんんん!!!!」
バッと頭を下げながら謝るリーダーらしき奴。
ハハッ。直角。
「え、安西さん?何で御堂院なんかに頭を…つか御堂院キャラが違…」
「、馬鹿!!お前らも頭下げろっ!!!」
「え?でも…」
「速く!!!」
「は、はいっ」
安西?とかいう奴の必死な形相に残りの奴等も頭を下げてくる。
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