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「お前……御堂院、だよな…?」
柚「…そうだけど」
…なんだよ。
もしかして、それを聞くためだけに呼び止めたのか?
だったら殺すぞ。
「…何で助けた?」
柚「………ハハッ。助けた?自惚れんな。何で見ず知らずの奴を助けなきゃいけないわけ。」
馬鹿かこいつ。
何でオレがお前を助けなきゃいけないの。
オレになんの得も利益もメリットもないのに。
「……俺を知らねぇのか?」
ハイきましたこのパターン。なんだ?この学園の奴等はナルシストが多いのか?ケンといいコイツといい……確かに格好良いけど。
柚「逆に何でオレがお前を知ってるの?知ってて何かオレに得する事があるの?」
そう言えば目を見開き驚きを露にしてる赤髪。
…瞬きしないって意外に怖いよね。
「……んな事言われたのは初めてだな。」
ボソッと呟いた赤髪はどこか憂いを帯びていた(ように見えた)。
柚「…どーでも良いけど、あんた保健室でも行けば?至るところ怪我してて見てるこっちは不愉快」
弱い奴は好きじゃない。
いかにも親に愛され周りに甘やかされて育ちましたって奴はもっと好きじゃない。
見てて黒い気持ちしか湧いてこない。
「…ん。…………お前は、俺を口止めしないのか?」
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