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どこか呆気なさを感じながらも、睡眠の欲求には勝てず再度立ち去ろうとした。
そう
立ち去ろうとした。
「……俺を恐怖させたのも、俺を知らないのも、てめェが初めてだぜ?」
クックっと喉を鳴らして笑う赤髪。
…?
普通ここは怒る場面じゃないの?
何で笑って……………ハッ!頭がおかしくなったとか………
いや、それは元からか←
「……俺は八。新藤八だ」
柚「ブッ」
「……は?」
柚「、……!フフ、アハハハ!!ヤバッ…ウケる、ププッ!八って…八って!忠犬ハチ!!アハハハハハハ!!!」
ヤバいッ…
笑いが収まらない。
だって、だって、あんな強面でいかにも不良の親分ですみたいな奴が八って…!!
これが笑わずにいられますか!?
しかもオレが吹いた時のあの間抜けな顔。ダブルパンチできた…!
八「………馬鹿にしてんのか?てめェ……」
柚「っ、フフフ…ッ、いや?い、良い名前だと思う…プス!!だ、だめっ…ハハハ!!収まんない!ククッ…、じゃ、もうオレは、フフ、行くから…バイバイ、忠犬ハチ公…ブッ!」
あー横腹が痛い!!
八…しんどうはち、ね…。しっかり覚えたよ。オレに覚えて貰えるなんて光栄に思ってよね?
忠犬ハチ公。
アハハハハハハ!!!
だめ、ちゅ、忠犬ハチ公ッ…!!!あの強面赤髪不良がハチ公っ…!!ブフッ!!
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