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(八side)
……
初めてだ。
俺を知らない奴がいるのも、俺を恐怖させたのも。
挙げ句の果てには俺を挑発しやがった。
あり得ねェ…
しかも俺を恐怖させたにも関わらず、「少しの殺気」とか抜かしやがった。
マジであり得ねェ…
………でも、おもしれェ。
こんな奴初めてだ。
しかも俺より強いときた。
気づいたら、俺は自分の名前を名乗ってた。
……こんな自分も初めてだ。
柚「ブッ」
八「……は?」
ブッ?
何で吹き出して…
つか笑った顔ヤバッ…!!
さっきのニッコリどこか作り物のような笑顔より、こっちの方がよっぽど見れる。
柚「、……!フフ、アハハハ!!ヤバッ…ウケる、ププッ!八って…八って!忠犬ハチ!!アハハハハハハ!!!」
仕舞いには腹を抱えて笑い出す御堂院。
転げ出しそうな勢いだ。
…コイツ、王子キャラとは程遠い性格じゃねーか。
何でキャラなんか作って……
つか忠犬ハチってなんだよ!
八「………馬鹿にしてんのか?てめェ……」
柚「っ、フフフ…ッ、いや?い、良い名前だと思う…プス!!だ、だめっ…ハハハ!!収まんない!ククッ…、じゃ、もうオレは、フフ、行くから…バイバイ、忠犬ハチ公…ブッ!」
最後に止めの一発と言わんばかりに吹き出して去って行った。
震えながら歩いてるし……
つか忠犬ハチ公じゃねー!!
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