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「なんだよ…あれ…」
龍兎が見た先には
「ア゙ア゙…ヴヴゥ」
片腕が無く、肉が所々えぐれている血まみれの男が歩いていた
「なんで…腕が無いんだよ…うっ…おぇぇぇ!!」
その場で嘔吐し、その場を離れる
「はぁ!…はぁ!…」
しばらく走り、遠回りしながらもなんとか学校の側まで来た
「誰か…陸…そうだ!!」
携帯を取り出し、霧島 陸(キリシマ リク)に電話を掛ける
プルルルル…プルルルル…プルルルル
「くそっ!!なんで出ないんだよ!!」
プルルルル…プルル…
「繋がった!!もしもし!!」
「龍兎か!?お前無事だったんだな!?」
「陸!!一体何が起きてんだ!?」
「詳しくは学校で話す!!校門と裏門は俺らが閉めた!!お前、今どこにいる!?」
「学校の側の桜の木がある所だ!!俺ら…って他にもいるのか!?」
「詳しい説明は後だ!!とりあえずその桜の木には登れそうか!?」
「なんとか…行けそうだ!」
「よし!!じゃあその桜の木によじ登って学校に入れ!!俺らが居る場所は三階の視聴覚室だ!!」
「わかった!!」
そう言うと電話を切り、桜の木に登り学校に入る
「陸…よかった…」
陸とは小学校から一緒であり最高の親友だ
「はぁっ!…っはぁ!」
休まず走り続け三階の視聴覚室の前に到着
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