『夏』

2/10
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「すごい人だな…」 「ほんとだ…」 「俺、酒買ってくるわ」 「え?マジ?でも私のいる場所わかる?」 出店のある遥か遠くを苦笑いで見つめながら 「多分な」 と笑った。 河川敷の斜めになった崖を下っていき、人が埋め尽くしてほとんどない芝生を器用に見付けて進んでいく。 小さくなる姿を見ながら、一人になった私は、去年の夏を思い出していた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!