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シンと静まり返った部屋
改めて部屋の中を見渡せば
督促状が何枚かある
その中の一枚を手に取り見ると
クレジット会社からのもの
『お前
借金してまで
美羽って子に金使ってたのか?』
その問いに答えない
いや、答える事の出来ない聖
結構な額を使っていた…
借金ばかりは俺にはどうすることもできない。
まず
今の聖の状況を打破しなければ
俺は聖の腕を掴み
『美羽のいる店に行くぞ』
聖
「え?」
『だから
美羽のいる店に行くんだよ」
聖
「それが…
あいつ
店辞めちまって
携帯もこの通り
連絡も取れないし
どこにいるのかさえ分からないんだ」
『家知らないのか?』
聖
「知らない」
『お前…
とりあえず国○町に向かうぞ
美羽みたいなタイプはおそらく別な店でまたカモになる客を物色してるだろうからな』
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