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Aの家
部屋に入り、時刻は深夜1時過ぎ。
里沙
「あの…聞いてもいいですか?」
『何?』
里沙
「〇〇さん(俺の名前)はいつから見えるんですか?」
『物心ついたときにはもう見えてたかな?』
里沙
「生れつきって事ですか?」
『そうなるね』
真紀
「怖くないですか?」
『見える事自体、そんなに怖くないよ。霊だって人間だって大して変わりはないからね。体があるかないか。ただ、自我を忘れた霊は厄介で怖い時もある。俗に言う悪霊だよ』
真紀
「悪霊?」
『悪霊は魂を喰らう。
生きている者の魂であってもね。
悪霊に残るのは憎しみ、恨み、だけ。
他の霊を喰らい人間の魂までも喰らう。今回は大丈夫だったけど、いつ悪霊に出くわすか分からないよ。
だから遊び感覚で、心霊スポットには行かない事だね』
念の為、俺はみんなに電話番号を教え、家に帰った
【終】
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