7章

3/4

23658人が本棚に入れています
本棚に追加
/549ページ
そんな時だった。 「ここ、座ってもいい?」 爽やかな笑顔を振り撒く松田さんが立っていて、その後ろにはご機嫌が悪そうな蓮が立っていた。 一緒に食事して大丈夫なの? 辺りを見渡すと羨ましそうに見ている女性社員の目とぶつかる。 松田さん、空気読んで下さい。 松田さんは気にせず梨花の隣に。蓮は私の隣。 梨花が向かいに座っていたから、私の隣は空いてた訳で。でも嫌な顔が丸出しの蓮。 「なんか真剣な話してた?」 なんてまた爽やかな笑顔で松田さんが話し掛けてきて、 「美優と美優の彼氏の話をしていました」 「ちょっと梨花。違います、そんな話してません」 「なんの話?」 いつもより更に低い声で蓮は言った。そしてその顔は明らかに怒った顔。 「美優ったら3ヶ月も付き合ってるのにエッチしてないんです」 ギャー や、やめて梨花。 「へーそんな話してたんだ?」 やばい。怒ってる。目が笑ってない。 「蓮それほんと?」 ま、松田さんまで聞かないで…… はあ、なんで蓮を怒らすこと言っちゃうの……
/549ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23658人が本棚に入れています
本棚に追加