23658人が本棚に入れています
本棚に追加
/549ページ
そんな時だった。
「ここ、座ってもいい?」
爽やかな笑顔を振り撒く松田さんが立っていて、その後ろにはご機嫌が悪そうな蓮が立っていた。
一緒に食事して大丈夫なの?
辺りを見渡すと羨ましそうに見ている女性社員の目とぶつかる。
松田さん、空気読んで下さい。
松田さんは気にせず梨花の隣に。蓮は私の隣。
梨花が向かいに座っていたから、私の隣は空いてた訳で。でも嫌な顔が丸出しの蓮。
「なんか真剣な話してた?」
なんてまた爽やかな笑顔で松田さんが話し掛けてきて、
「美優と美優の彼氏の話をしていました」
「ちょっと梨花。違います、そんな話してません」
「なんの話?」
いつもより更に低い声で蓮は言った。そしてその顔は明らかに怒った顔。
「美優ったら3ヶ月も付き合ってるのにエッチしてないんです」
ギャー
や、やめて梨花。
「へーそんな話してたんだ?」
やばい。怒ってる。目が笑ってない。
「蓮それほんと?」
ま、松田さんまで聞かないで……
はあ、なんで蓮を怒らすこと言っちゃうの……
最初のコメントを投稿しよう!