8章

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今日から会社は7連休で、私と蓮は…… 沖縄に来ている。 あの社員食堂事件の日にお盆休みは蓮と旅行と聞いて、この7日間のプランはすべて蓮が決めてくれていた。 私の意見なんて却下なのはもちろんのこと。 でも二人の旅行は楽しみでこの日が来るのを待ちわびていた。 「見てきれい。蓮あっちもほら」 「美優はしゃぎすぎ」 「だってー」 エメラルドグリーンの海がキラキラ輝いているんだもん。 レンタカーを借りて、窓を全開に開けて海沿いを爽快に走っていた。 「うわぁーこれがホテル?」 外国に来ている錯覚になりそう。 天井まで吹き抜けで一体何階まであるんだろう。 口をポカンと開けて眺めていたようで 「マヌケ顔」 なんて蓮はひどいことを言ってきて、プイッと口を尖らせば、 「ほら行くよ」 って手を引っ張られ、耳元に顔が近付き 「怒った顔もかわいい」 なんて色っぽく囁くから顔が赤くなる。 カードキーを受け取りエレベーターに乗ると一番最後の数字を押した。 「最上階?」 「そう」 待って、それってかなり料金高くない? 今回の旅行は俺が決めたことだからと言って、旅費を受け取ってくれなかった。蓮ってどれだけ給料もらってるんだろう。 行動力もそうだけど蓮本人が凄い人なんだと驚きばかりだった。
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