8章

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「この水着変……かな?」 視線を反らして顔を真っ赤にした蓮が 「いや……かわいい」 「……ほんと?」 「……似合ってる」 蓮が顔を赤くするから私まで赤くなっちゃって。 「キャッ」 いきなり私の腕を引き寄せて 「誰にも見せたくないんだけど」 私は蓮の腕の中に収まってしまって、人前で抱き締められるなんて恥ずかしくて俯いた。 「美優……エロい」 「エロくないもん」 蓮の胸元を押して頬を膨らませると、手を握られ海へと向かった。 美優、それほんとにヤバイ。 着痩せするのか胸の谷間が…… 白い肌に白い水着。こんなに色っぽい美優を見たのは初めてだった。 誰にも見せたくない。 美優は気付いてないだろうけど男達の視線が美優に向けられて、それがイライラする。 さっきまであんなに恥ずかしがってたのに吹っ切れたのか海の中ではしゃいでいる美優。 あー 美優、自分のかわいさに気付けよ。無防備なんだって。 腹の虫が治まらない俺は、のんきに浮き輪に乗って楽しんでいる美優にキスをしてやった。 美優はキスを素直に受け入れ、うっとりした顔でどうしたの?ってやっぱり自覚なんかない。 俺からキスをしておいて、この顔を周りの男達に見られると思ったら、美優の顔を自分の体で隠していた。 俺は美優のことになると余裕じゃいられなくなるようだ。
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