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清水さんが蓮の腕を引っ張て、ベタベタ触ったり、顔を覗き込んだり……
後ろにいる松田さんは困った顔をしている。
蓮は……
あ、あの顔は怒ってる。機嫌悪いオーラが出ている。
「ほらスタートしたわよ」
「えっ?」
「神堂部長狙い」
「……」
今日来たばかりでもう蓮に近づいちゃうの?
私が遠くにいる蓮を見つめていると、気付いてくれたのか、ちらっとこっちを見た。
でも会社だからそれ以上のことは何もなくて……
私はがっかり肩を落とした。
「美優……あの男なら大丈夫だよ」
「うん……」
私、蓮を信じてる。
「神堂部長格好いいですよね」
もうさっきからずっと蓮の話ばかり。
梨花なんて今にもブチ切れそう。
「清水さん、仕事しようね」
「静かにしてよね」
私は気を悪くしないように優しく言ったんだけど……
梨花はかなりのお怒りできつく言った。
「神堂部長~この二人が私をいじめるんですぅ」
「はあ?」
清水さんは蓮の所へ逃げて行き、甘い声を出して私は悪くないですって騒いでいる。
はあー
初日からこうなのにこの先思いやられる。
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