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「俺に別れたいまで言った美優はどんな罰を受けたい?」
「はい?」
「俺も辛かったな……別れたいって言われて」
さっきまで感動の言葉を言ってたのに、もう俺様の蓮に戻っちゃった。
でもね、蓮の優しさちゃんと伝わったよ。だからこれからは蓮に隠し事しないでなんでも話すよ。
「……私が悪いから……なんでも罰を受ける」
口元を右に上げた蓮は、それはもうずるい顔でどんな罰がくるのか内心ハラハラしていて、ゴクンと息を飲むと
「なんでもって言った?」
「あ……う、うん」
「じゃあさ」
「……はい」
うわー、とことんじらして私をいじめる気だ。
「待って、蓮。私ができる範囲で言って。」
「はあ?美優には拒否権ないよ」
「でもほら、コスプレとか女王様とか……私には絶対無理で……」
プッと吹き出してお腹を抱えて蓮は大笑いして、
「俺って美優の中でそんな奴なの?それどこで仕入れた?」
そこまで笑わなくてもいいのに。私の頬っぺたが膨らむ。
「バカ美優」
「バカじゃないもん」
今度は子供扱い。
私の頭を何度も撫でている。目尻をさげて左右の口角を上げて、そんな蓮にいつでも胸はキュンと高鳴るよ。
でもどうして清水さんのことわかったのかな。
聞かない方がいいのかな?
なんてちょっとボッーと考えてたら……
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