9章

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「俺に別れたいまで言った美優はどんな罰を受けたい?」 「はい?」 「俺も辛かったな……別れたいって言われて」 さっきまで感動の言葉を言ってたのに、もう俺様の蓮に戻っちゃった。 でもね、蓮の優しさちゃんと伝わったよ。だからこれからは蓮に隠し事しないでなんでも話すよ。 「……私が悪いから……なんでも罰を受ける」 口元を右に上げた蓮は、それはもうずるい顔でどんな罰がくるのか内心ハラハラしていて、ゴクンと息を飲むと 「なんでもって言った?」 「あ……う、うん」 「じゃあさ」 「……はい」 うわー、とことんじらして私をいじめる気だ。 「待って、蓮。私ができる範囲で言って。」 「はあ?美優には拒否権ないよ」 「でもほら、コスプレとか女王様とか……私には絶対無理で……」 プッと吹き出してお腹を抱えて蓮は大笑いして、 「俺って美優の中でそんな奴なの?それどこで仕入れた?」 そこまで笑わなくてもいいのに。私の頬っぺたが膨らむ。 「バカ美優」 「バカじゃないもん」 今度は子供扱い。 私の頭を何度も撫でている。目尻をさげて左右の口角を上げて、そんな蓮にいつでも胸はキュンと高鳴るよ。 でもどうして清水さんのことわかったのかな。 聞かない方がいいのかな? なんてちょっとボッーと考えてたら……
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