14章

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風呂場の行為で美優は気を失い、抱えてベットに連れてきた。 つい高杉のことがあって虐めてしまった。 肩を揺らし気持ち良さそうに寝息を立てて寝ている。 居酒屋であんな真面目な顔で美優を好きだと言った高杉は、間違いなく本気だ。 俺と付き合っているからと言って、引く訳でもなく、逆に強気で…… いつも余裕の俺でも危機感を持った。 油断すれば高杉はそこに入り込む。 それを狙ってるはず。 当の本人はやっぱり高杉の気持ちに気付いていなくて、鈍感にもほどがある。 鈍感を超えた超鈍感だ。 ちょっと目を離せば美優は消えてしまいそうなほど危なかしい。 また一つ悩みが増えた。 ただ、課が違うことが救いだった。 「はあ」 俺は大きな溜め息を溢し、寝ている美優に抱きついた。 「う……ん」 こんなかわいい姿を見ていいのは俺だけ。 この透き通る真っ白な肌も、この形の良い唇もすべて俺のモノ。 高杉だろうが他の奴だろうが触らせない。 美優は俺のモノだから。
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