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お風呂に入って髪を乾かした私はベッドの上にいた。
蓮に渡すクリスマスプレゼントをベッドの下に隠して、後で渡せれるように準備をしていた。
お風呂に一緒に入ろうって言われたけど、今日だけは勘弁してもらって……
それはクリスマスプレゼントを準備するためで……
一緒に入っちゃたら渡すタイミングがなくなるからお断りしたんだけど……
ちょっと拗ねてたかな。
だって蓮の喜んでくれる顔がみたいだもん。
私が自分で選んで初めて蓮に渡すプレゼントだから。
お風呂から上がった蓮がペットボトルを片手に寝室に入ってきた。
何度も見ている上半身裸の引き締まった体に目のやり場がなくて、いつも私は戸惑ってしまう。
そしてベッドに入って顔を隠す。
すべての面がパーフェクトの蓮があまりにも格好良すぎてほんとに私でいいの?って自己嫌悪に陥る。
ペットボトルを持って水を飲む姿なんて、どっかのCMでも見てるみたいで。
そんな姿までも見惚れてしまう。
「もうベッドに入って待ってるんだ?」
「ち、違うよ。キャッ」
ベッドの上に乗った蓮は勢いよく布団を捲った。
真剣な眼差しで私を見つめて、その瞳に吸い込まれそうで目を逸らすことができない。
私に覆い被さって真正面にいる蓮は妖艶な微笑みで……
私の胸はどんどん高鳴っていく。
「蓮……抱いて」
溢れてしまいそうな想いを私は口にしていた。
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