17章

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フッと笑った蓮が鼻先まで近付いてきて、 「そんなに抱かれたい?」 私は素直にコクンと頷いた。 「今日は優しくできない」 「いいの……」 私が蓮の首に腕を伸ばすと、それが合図かのようにキスが落ちてきて…… 甘いキスからすぐに激しいキスに変わり、私の体はもうすでに熱くて…… 蓮の右手が鎖骨を滑らかに触れ、唇で首筋を優しくなぞる。 「……ンッ」 肌の上から蓮の唇の熱さが伝わると私はシーツをギュッと握った。 蓮の手が体をなぞる。 「イ……ヤ……」 「こんなに俺を求めてるのに?」 と、唇をスッーとなぞって悪戯っぽく笑い、顎を掴まれて……深い深いキスをもらう。 そこからは愛を確認するかのようにお互いを求め合い、自分の意思など関係なく私は乱れていた。 静まり返った部屋は私の荒い息と体が擦り合う音が響く。そしてベットの軋む音が鳴っていた。 「れ……ん……」 「愛してる」 何度も甘い言葉が私の耳元で囁かれ 「私も……愛してるよ……」 私は無我夢中で蓮にしがみつき、意識が朦朧とする中…… 私と蓮は絶頂を迎え果てていった。
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