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蓮に満たされた私は腕枕に癒されながら、まだ少し乱れた呼吸で蓮の心音を聞いていた。
伸びている蓮の手は私の頭を撫でていて、それが私の気持ちを落ち着かせてくれる。
幸せな気持ちに慕っていると、
「もう一回していい?」
「えっ?」
「まだしたい」
「待って。今はちょっと……」
だってまだ体が火照ったままで落ち着いてない。
「まだ美優が足りないんだけど」
蓮の体はすでに起き上がって右手が私の胸の上で動いている。
「……ちょっと蓮っ……てば」
「美優の意思より体の方が素直だけど」
蓮は意地悪そうな顔で胸の前で顔を上げてペロッと舌を出して自分の唇を舐めた。
そんな色っぽい仕草にまた私の鼓動が動き出してしまって……
「蓮、わかったからちょっと待って……」
「待てない」
今度は首筋を舐めって私の弱い所を攻めてくる。
「あ!そうだ」
突然大きな声を出したからか不満たっぷりの蓮がしかめっ面で体をベットに戻して、
「美優ってほんとムードない」
ムッとした顔で天井に向かって大きな溜め息をついた。
私は思い出したクリスマスプレゼントを渡すため、ベットの下に手を入れて……
「蓮これ……クリスマスプレゼント」
と、ちょっと恥ずかそうにプレゼントを差し出した。
行き成り出して驚いたのかすばやく体を起こして、プレゼントと私の顔を交互に見て、
「俺に?」
「うん。そうだよ」
蓮は嬉しそうにプレゼントを受け取った。
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