18章

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蓮の髪の先から水が滴り、それがとても艶やかで見惚れてしまう。 私は手を伸ばし蓮の頬に触て、蓮の温もりを確認すると、 「その上目遣いやばいって。泣かせたくなる」 蓮は強引に私の唇を奪い、すぐに唇を割って入ってきた。 私は蓮に追いつこうと無我夢中で蓮に絡み付く。 私の口からは甘い吐息が漏れて…… 自分の声が恥ずかしくて下唇を噛んむと、 「我慢しないで声出せよ」 と、俺様の蓮が稼働して悪戯っぽく笑う。 「イ……ヤ……恥ずか……しい……ンッ」 自分の意思に反して声が出てしまう。 もう私の思考は何も考えられなくて…… 獣化した蓮の思うままに私は踊らされ、快楽へと果てていった。 気怠い体をベットに放り投げ、早い呼吸を落ち着かせながら私はもうすぐ眠りそうな蓮の横顔を眺めていた。 ワックスが付いていない蓮の長めの前髪が邪魔くさそうで私は指先で避けると…… パチッと目を開けた蓮と目があって、 「かわいいことしてくれるね」 と、手首を掴まれて一瞬のうちに私はまたベットに逆戻りで。 「あの……この態勢はなんでしょうか」 「美優が俺のスイッチ入れたみたい」 「今日はもう無理」 「甘ったるいキスしたら美優はすぐ俺を欲しくなる」 「欲しくならないもん」 「いいの?そんなに強がって」 「ンッ」 私が蓮のキスに弱いために…… 結局、また抱かれてしまって。 私の体には赤い花びらがいっぱい散らばれいて…… しかも見える場所にも…… 私は怒って蓮にもんくを言ったけどまったく通用せずで。 「それは俺のモノっていう印」 って耳元で囁かれ、単純な私は蓮の言葉によってすっかり気分がよくなって…… 怒ってたことさえもう頭になくて。 そんな幸せな時を過ごしていた後に…… あの出来事が起きたのだ。
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