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「ずっと入社式から見てたよ。美優のこと」
じゃあ、2年前からってこと?
私……そんなこと全く気付かなかった。
「仕事を一生懸命やってることも、社員食堂で鈴木と楽しそうに食事していることも、夏は冷たいミルクティで冬は熱いミルクティを飲んでいることも。俺はずっと見てたよ」
だからこの前……
初めて神堂部長のマンションに来た時、コーヒーじゃなくミルクティをくれたんだ。
「ずっと俺のものにしたいって思ってた」
「神堂部長……」
一つ一つの言葉に胸が熱くなって、涙が込み上げてくる。
いつも近くにいたのに、冷たい神堂部長との間にいつも壁を作っていた。
私のこと嫌いなんだって、ずっと思っていた。
「俺……素直じゃないからたくさん傷つけたな」
遠回りしたけど、今こうやって私への想いを聞けただけで、私はそれだけで幸せだ。
神堂部長の手がスッーっと伸びてきて、私の頬に触れた。
「ずっと俺の傍にいて」
「は……い」
もうキスの確認なんていらなくて、お互い触れたくて、好きだよって伝えたくて、私達はまた唇を重ねた。
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