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「髪乾かしてあげる」
「あ、そういうことですよね」
かなりの勘違いに恥ずかしくて笑って誤魔化す。
空いている股の間にちょこんと座ると
「なんか期待した?」
私の耳元で言うもんだからくすぐったくて肩を縮める。
それと同時に勘違いを指摘されて、顔が真っ赤になっていた。
私の髪に触れながら悪戯っぽく笑う神堂部長にドキッとしたけど、髪を触られているせいか心地良くて私は目を閉じていた。
「寝ようか?」
「そうですね」
時計を見るともう3時を過ぎていて、さすがに瞼が重くなっていた。
寝室のドアの前でこっちだよ、って満面な笑みを浮かべて私を呼ぶ。
「はい……」
トクントクンと動く鼓動。
私……意識しすぎだ。
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