4章

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ダブルのベッド。 この間、私はここを占領して寝ていたんだ。 改めて見ると大きい。 「俺、ソファで寝るから美優はベッドで寝て」 「え?」 私は思わず首を傾げてしまった。 「神堂部長はどこに寝るんですか?」 「ソファ」 「じゃ、私がソファに」 「だめ。美優はベッドで寝て」 だってこの間だってソファで寝て、でもあの時はまだ神堂部長の気持ちを知らなくて。 でもやっぱり……離れて眠るのは嫌だ。 私は神堂部長のTシャツを摘まんで 「一緒に……寝て下さい」 カッーと熱くなる顔を隠しながら私は言った。 「美優、誘ってんの?」 「いや。あの……それは」 「美優がいいなら一緒寝よう」 神堂部長は私の頭をポンポンと叩いてベッドに入り、布団捲ると、 「早くおいで」 と、妖艶な微笑みで私を呼んだ。
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