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蓮が朝ごはんを作ってくれて、二人で食卓を囲みながら、いろんな話をした。
松田さんとは高校からの親友だということや、この近所に松田さんが住んでることなど、私の知らないことをたくさん教えてくれた。
「はい、ミルクティ」
朝食後、ソファでくつろぐ私に、大好きなミルクティを作ってくれた。
私がミルクティが好きなことを知っていた蓮。
そんな些細なことでも嬉しくて、キュンと胸が痛くなる。
「そうだ。携帯の番号とアドレス教えて」
あ、それ私も聞きたかったんだ。
バックから携帯を漁るとメール受信のランプが点滅していて、見てみると梨花からのメールだった。
『帰ったら必ず報告すること』
そう書かれていたメール。
なんだか恐ろしい。
赤外線通信で蓮の携帯番号とアドレスを受信し、画面に書かれた『神堂 蓮』を見て、思わずニヤケてしまう。
「メールしても……いい?」
遠慮がちに聞くと、
「俺もするから電話もメールもいつでもして」
なんだか胸がポカポカして、ここに存在することが何よりも今は嬉しくて。
何度も蓮のアドレスを眺めていた。
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