5章

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蓮の車で送ってもらい、私はマンションに帰ってきた。 バックを放り投げ、ベッドにダイブして夢のようなこの二日間を思い出していた。 「蓮……」 ぎこちなく呟く名前はまだ慣れなくて、どこかもどかしくて、こちょばしい。 夢か幻か現実か、まだ定かじゃない。 でもさっきまで一緒にいたのは事実で、私に染み付く香水の匂いが嘘じゃないと物語っている。 「私……付き合ってるんだ」 甘くてうっとりしてしまう蓮とのキスが頭を過り、思い出してしまって赤面してしまう。 その時、メールの着信音が鳴り、ポケットに入っていた携帯を取り出すと 「あ……」 『昨日はいろいろとごめん。でも美優も好きだと言ってくれて嬉しかった。』 蓮…… 『美優を大切にする。だからこれからもこの先も俺を信じてほしい』 画面が歪んで視界を邪魔する涙。 最後に 『美優を愛してる』 の言葉に涙腺は壊れてしまい、涙は画面を見えなくしていた。 ずっと、ずっと蓮と一緒にいたい。
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