5章

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更衣室で、朝から梨花に冷やかされながらも、緩む頬を必死に硬直させていた。 「まさか、入社式からね~」 「うん……」 「美優のこと好きなんだなって気付いてはいたけど、まさかそんな前からだとはな~」 「気付いてたの?」 「他の人は気付いてないだろうけど、私はわかってたわよ」 「そうなんだ……」 いやいや、気付かない美優、あんたが鈍すぎるの。 「もうヤっちゃった?」 「はあ?やめてよ梨花。私達はまだそんなんじゃ」 「えっー?あんた達気持ち確かめ合っててヤッてないの?」 「ちょ、ちょっと梨花、誰かに聞こえちゃう」 ~梨花side~ 神堂部長ったら、そんなに美優が大事なの? 硬派だね~神堂部長。 まあねー ずっと好きだった女だもん、そう簡単に手出せないか。 次の進展が楽しみ。 フフッ またしても梨花は一人ニヤけていた。
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