5章

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うっ、緊張する。 もう来てるのかな。 落ち着かない私は起きてからずっとソワソワしていて、とにかく目が泳いでいた。 「美優その動き変だよ」 「だってー」 ほんとかわいいな美優。 恋する乙女って感じ。 でも私も恋しちゃったんだよね。 そんな梨花の恋を知ったのはちょっと後のことだった。 「おはようございます」 梨花が言ったので私も挨拶をすると目の前にいたのは蓮で…… その瞬間から心拍数がどんどん上昇していく。 一瞬だけ目が合ったけど、それは会社モードの冷たい視線で、わかっているのに胸が痛くて…… こうやってこの状況に慣れないといけない。 そう頭ではわかっているのに傷付いている自分がいた。
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