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美空「えっぐ、うわ~ん~」
瞬「そして、何故泣くっ!?」
美空は、瞬に抱き着いたまま泣き出した。
美空「……だって、ずっと待ってたもん。お兄ちゃんが帰ってくるの…」
美空は涙を流しながら瞬を見て言った。
瞬「そうか…」
瞬は、ポケットに手を入れて、栗饅頭をイメージした。
瞬「ほら、これやるから泣き止め」
瞬は、美空の口に栗まんじゅうを押し付けた。
美空「んぐっ?………もぐもぐ…おいしい」
美空は栗まんじゅうを食べると笑顔になった。
瞬「そうか。よかったよ………あ、もう7時すぎか。じゃあ、一緒に学校に行こうか?」
美空「うん!」
瞬と美空は落ちたかばんを拾い、枯れない桜から離れて行った。
~桜並木~
瞬「ふう、7時半か。ちょうどいいな」
美空「そうだね~♪」
瞬と美空は仲良く?腕を組んで桜並木を歩いていた。それをすれ違う付属生や本校生が見ていた。
瞬「……美空さん?ちょっと視線が痛いから離れてくないか?」
美空「やだっ」
美空はそう言うとギュッと瞬の腕を抱きしめる。
瞬「お前は子供かっ!」
瞬は美空の頭をわしづかみした。
美空「いたたたたっ!痛いけど、離れませ~ん!」
瞬「は~な~れ~ろ~!」
美空「い~や~で~す~!」
由夢「………何やっているんですか?」
2人が遊んで?いると、義之と由夢が来た。
瞬「義之、助けて」
瞬は苦笑いしながら言った。
義之「はぁ。美空、離しなさい」
美空「嫌です。いくら先輩の頼みでも無理です」
義之「………そうかー、じゃあ、実力公使しかないな」
義之はゆっくりと美空に近づいて行った。
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