学園生活と幼なじみとの再開

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まひる「お財布の中に五百円玉あると思って、意気揚々とレジに並んでみたは、いいものの、いざお会計の瞬間、実はゲームセンターのメダルだったことに気が付いた時ぐらい困りまくりです!」 瞬(テンション高い奴だな) 義之(確かに見ていて結構面白いけどさ) 瞬と義之は小声で話をした。 まひる「あの、実はですね。先輩」 義之「うん?」 まひる「わたし、幽霊なんですよ!」 あっけらかんとした声でそう言葉にする。 まひる「もう、会う人、会う人、誰もわたしに気がついてくれなくて。だから、先輩たちがわたしに気づいてくれて、ほんと嬉しいです」 瞬「ふ~ん………へ?」 義之「今、なんて?」 まひる「だから、先輩たちがわたしに気づいてくれて―――」 瞬「もっと前」 まひる「小鳥が遊ぶって書いてタカナシに平仮名でまひるです?」 義之「いや、戻りすぎだから!」 まひる「実はわたし、幽霊なんですよ」 瞬・義之「「それだ!」」 義之(って、へ?今、この娘はなんとおっしゃいましたか?) まひる「どうしたんですか? 先輩」 瞬「ゆうれい?」 まひる「はい!」 義之「………………」 まひる「で、ですね。先輩。わたし、先輩たちに折り入ってお願いがあるんですけど」 義之「わ、わるい!俺たち、今、仕事中なんだよ!瞬、行こう!」 瞬「あぁ!行こう!義之!」 2人はくるりと身体を反転させて、生徒会室までダッシュした。 まひる「あ、わ、わわ、待って!」 2人は階段を全力で登った。 まひる「ちょ、ちょっと、待ってくださいよ~~~」 まひるの声が廊下に響いて聞こえたが、2人はお構いなしに全力疾走した。
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