三上 和幸

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今日は、東京から例の別荘の男の子がくる 朝から、港に両親が彼を迎えに行っている 鳴海は、両親が営む、この島で唯一の商店、いわゆる田舎のコンビニ的存在の店の番をしていた 「ああぁ、私も行きたかったな~」 自分も港に連れて行って貰えなかったのて、少しすねていた 「あらっ、今日は鳴海ちゃんが店番?久ちゃんは?」 店に入って来たのは、近所のお婆さん、松子さんだ この松子さんというお婆さんは、買い物がない日でも店に来ては、母と井戸端会議をする母の喋り友達だ 「母さんと父さんは、別荘のお孫さんを港に迎えに行ってます。」 「そお言えば、そんな事言ってたねぇ。じゃあ、今日は、暫く帰って来ないねぇ」 そう言って、松子さんは、買い物をせず店から、出て行った
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