三上 和幸

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夕方になり、父と母が帰って来た 「おかえり~!!どうだった?感じのいい子だった?どんな話したの?私、友達になれそう?ねぇ、ねぇ」 帰って来たばかりの父に喰らい付くように質問攻めにした。だって、店番してる間中、気になって仕方がなかったのだから。そんな鳴海に父は、呆れたように 「ああ、おとなしい感じのいい子だったよ。和幸君だ。きちんと挨拶してな、都会の子は、大人びて、しっかりしてるもんだ、鳴海とは大違いだ。母さんなんか、すっかり感心して、和幸君、和幸君て、喜んで世話してたよ」 「なによ、それ!私だって、しっかりしてるもん!!」 ぷぅっと頬を膨らませ父の胸をポンとたたいた 夕飯の準備を始める為にキッチンへ向かった母に目をやると確かに機嫌が良さそうだ。 鼻歌混じりに準備をしてる へぇ、和幸君ていうのかぁ明日、母さんが別荘行くとき私も連れて行ってもらおう 鳴海は、そんな事を考えていた
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