三上 和幸
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浅瀬まで行くと足が底に着き安心したのか彼は、大人しくなった 彼は、ゆっくりと岩場を歩き波打ち際をはなれると、倒れるように仰向けに寝転んだ コホッコホッと咳こんだが息をして、意識もはっきりしている 暫く様子を見て、大丈夫だと確信した鳴海は、 「もう大丈夫ね」 と言うと、仰向けになった彼は、軽く頷いた。 それだけ確認すると鳴海は、その場を後にした 後ろの方でか細い声が聞こえた 「ありがとう」
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