三上 和幸

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家に帰るとズブ濡れの鳴海を見た母が 「何っ!!どうしたのっ!!びしょ濡れじゃないっ!!あなたータオル!タオル!!鳴海が大変!!」 奥から、父が母の声に驚きドタドタと飛びだしてきた 「なんだー!!ズブ濡れじゃないかっ!!」 「ちょっ、大騒ぎしないでよ。ちょっと、足が滑って、海の浅瀬で転んだだけなんだから」 とっさに、鳴海は両親に嘘をついた もし、自分が助けた男の子が和幸なら、父や母は、もっと大騒ぎするに決まっている。 あの彼も大丈夫そうだったし、隠しておいたほうが いいような気がしたからだ
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