丘の上の別荘

7/8
前へ
/70ページ
次へ
「そおねぇ、16って、言ってたから、鳴海の一つ上になるわね。でも男の子だって、それに東京から来るんだから、鳴海なんか相手にしてくれないかもよ。田舎者なんてって、やだっ、なんか、アッチで悪いことして、ここに来るんじゃないでしょうね。だったら、鳴海のこと気をつけなくちゃ」 一人で喋り続ける母は、都会育ちの子は、不良だと思っているふしがある 「馬鹿なこと言ってないで、お孫さんのいる間、食事や身の回りの世話を頼まれてるんだから、ちゃんとやってくれよ!間違っても、そんな事、本人の前で言うなよ」 睨みつけるように父が釘を指す
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加