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「だってあたしのとこのチームみんな背が低いんだもん!他のチームはみんな160以上はあったんだよ?」
「そら勝てへんわ。」
「でしょ?」
斗瀾ちゃんは食べ終わった茶碗を片付けながら続けた。
「だから今度は背が低くても勝てるコツを教えてもらうんだ。」
「確かに低くても勝てる方法があれば自信持てるもんな。」
「さすが章ちゃん!背の低い者同士話が合うね。」
「渋やんもわかるやんな。」
ヤスが賛同を求めると、すばる君は炒め物のしいたけを除けながら言った。
「・・・その前に俺バスケやらんし。」
「そっか、渋やんインドア派やもんね。」
「すばる、またしいたけ除けとる!!出したもんは残さず食えや!」
信ちゃんはすばる君の皿を見るなり怒鳴りつけた。
ちなみに今日の朝飯のメニューはご飯に味噌汁、野菜炒めとたまご焼きとあと納豆。
信ちゃんは必ずメニューの中にみんなが苦手なものを1種類ずつ入れてんねん。
「ごちそうさま。」
「おう。って、亮も味噌汁のたまねぎ残しとるやん!」
信ちゃんが食べ終わった亮ちゃんの皿を片付けながらまた叫んだ。
亮ちゃんは無視して2階へ上がっていった。
「信ちゃん、亮ちゃんたまねぎ一口やけど食べたんやで?俺見たもん。」
ヤスは残りの味噌汁をかきこみながら言った。
そのヤスの茶碗の隣には一切手の付けられていない納豆があった。
「そういうおまえは納豆にまったく手をつけてないやんけ。」
すかさず信ちゃんがツッコミをいれた。
「いややー。こんなん人間の食うもんちゃうー。」
「なに言うてんねん!」
「ヒナちゃんええよ。オレが食べるし。」
そう言ってたつよしがヤスの納豆を取り上げて自分のご飯にかけた。
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