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「ほな、行ってきます。」
「行ってきまーす!」
顔を赤くした裕ちんと不機嫌から復活した亮ちゃんは仕事へと出かけて行った。
「さて、俺も行こ。」
いつの間にか準備してたヤスが2階から下りてきた。
「あ、章ちゃん途中まで一緒に行こ?」
「ええよー。待っとるからはよしてやー。」
「はーい。」
斗瀾ちゃんは2階へ上がっていった。
「そういえば、斗瀾ちゃんは進路どうするって言っとんの?」
俺が納豆をかき混ぜながら聞くと、信ちゃんは椅子に座って自分の朝飯を食べだしながらウーンと唸った。
「斗瀾からはなんも聞いてへんねんなー。でも結局はアイツのやりたいことをやらせることにしとるし。」
「斗瀾なら大丈夫やと思うよ。それ相応の成績はとっとるんやろ?」
ヤスはそう言ってテーブルの後ろのソファーに座った。
「こないだの三者面談で聞いたら一応50番以内には入っとったらしいわ。」
「50番!?」
「斗瀾ちゃん頭ええんやぁ。」
俺が感心しとると、制服に着替えて学校指定の鞄を持った斗瀾ちゃんが2階から下りてきた。
「章ちゃんお待たせ!」
「いーえー。ほな、行ってきます。」
「行ってきまーす!」
ヤスと斗瀾ちゃんは仲良く出かけて行った。
「・・・で、お前は行かなくてええんかいな?」
信ちゃんはまだ食べてる最中の俺に言った。
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