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紫side
ジリリリリ・・・・バシッ
俺の仕事は朝飯を作ることから始まる。
「アカン・・・こんな時間や。」
俺は部屋を出て1階に下りて、壁にかかってるホワイトボードを見た。
「あ、今日は弁当ヨコだけや。」
そう呟きながら斗瀾が以前プレゼントしてくれたエプロンを着ながら台所に立つ。
俺たちのルール。
連絡事項は絶対にホワイトボードに記入する。
帰宅時間とか弁当の有無も。
俺が9人分の朝飯と1人分の弁当を作ってると、2階から軽い足取りで最近したばかりのキノコ頭にパーマをかけたヤスが下りてきた。
「信ちゃんおはよー。」
「おー、おはよーさん。起きたとこ悪いんやけど、奴ら起こしてきてくれるか?」
俺は弁当箱を袋に詰めながらヤスに言った。
ヤスはにこにこしながらうなずいて、再び2階へ向かった。
ヤスは素直に動いてくれるから助かるねんなぁ・・・。
マルもやけど。
他の奴らとは大違いや。
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