45人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくするとヤスじゃなく、マルが陽気な足どりで下りてきた。
「信ちゃん、おはよーございまーす!」
「おー。スマン、あとやっといてくれへん?洗濯行ってこな。」
「りょーかいパァーーン!!」
「うるさいっ!!」
「パァーン・・・」
コイツはいつもうるさい。
直す気ないんやろーな。
さ、洗濯行ってこよ。
橙side
信ちゃんの代わりに準備してるとたつよしがやってきた。
「たつよしおはよー。」
「んー、マルちゃんおはよ。あ、今日オレ昼出勤やから。」
「あー、ホワイトボードに書いてあったから大丈夫やで。」
たつよしはパン職人やから昼出勤はたまにしかない。
ほぼ毎日早朝出勤で仕込みをしに行く。
「あ、店長がな?今度売れ残ったパン持って帰ってええって。」
「ホンマに?あとで信ちゃんに言ったら喜ぶな。」
わが家はこの人数やから毎月信ちゃんに納める生活費だけでもギリギリ。
せやからこうやってもらいものとかで賄ってる部分が多い。
最初のコメントを投稿しよう!