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「私お金全然ないけど、大丈夫かな?」
なに!? これじゃ俺が奢る感じになる。
だが俺は金がない=使えない男=嫌われる……!?
「は、破滅だ……!」
「え? どうしたの? 大丈夫?」
いやぁ凛は優しいなぁ。
でもその優しさがもう見れなくなると思うと涙が止まらないよ。
「そ、それでとりあえずいくら持ってるの?」
「えっと……これくらい」
そう言って凛は財布を開く。
……なに!?
なんだこの諭吉の軍隊は!?
「1、10、100……っゑ$£¢▽☆#!!!」
「ちょっと秋くん大丈夫!? 目が白いよ秋くん!?」
「は!? ここは……」
「あ、目が戻った。よかったぁ~」
いやぁショック死しかけたよ。
にしても《全然》って言って諭吉が100人(目測)もいるとは……。恐るべし!
「じゃあどっか行きますか!」
「あ、私まだバイトの服装だった……」
そういえば……。
一旦家に帰ってもらってまたくると時間の無駄だな……。
かといってバイトの服装でいくのも……
――そうだ!
この手でいこう……フフフ
誰が見てもこの時の俺は明らかにオカシイと思うだろう……。
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