26人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
「けしからん!お父さんは許さないぞ!」
「え?え?お父さん?」
は!しまった!つい父性本能が。
ていうか俺何かテンションがおかしくなってる気が。
「あぁすまない。でも食べないと体に悪いぞ?」
「そう……かな?じゃあ、後ちょっとだけ買うねっ」
うんうんそれでいいんだ。いいのか?
「そうか、じゃあ買ってきなよ。外で待ってるから。」
「ありがとっ。じゃあ買ってくるね~」
といい凛はレジへ向かった。
しばらくして凛が店から出てきた。
「ごめんねっ、遅くなっちゃった。」
「ん?大丈夫だよ。でも何で遅れたの?」
買った量と掛かった時間は明らかに比例してなかった。
「えっと、おにぎりとパンとお茶をレジに置いて、レジの人が会計してる時にチラッと私の事見たの」
「ほぅ。んでレジの人は?」
まさかな……。
「鼻血出して倒れちゃって……。ティッシュあったからそれで鼻血拭いて、そしたら変わりの人が来て急いで会計済ましてくれたの」
やっぱり……。
もう凛とどこかへ行くのやめようかな。
この夏初めて真面目に悩んだ瞬間だった。
最初のコメントを投稿しよう!