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えぇ~?と面倒くさそうにルナがいう。
「あの、じゃあいいです」
《ふふ冗談よ!えっと、
刀はリーチが長くて攻撃速度が速いわね。剣は刀と似てるけど魔力を加えると一番使いやすくなる。双剣はリーチが短いけど斬る回数が多い。槍は刀よりリーチがながくて敵と距離を空けながら戦える。銃と杖は加える魔力次第で強くなるわ。こんな感じよ。どうする?》
「ん~、刀にするよ。」
《オーケイ。じゃあはい。》
とルナが刀を渡してくる。
「これが俺の刀か?」
《そうよ。その子にも名前付けてあげて》
名前か……。こいつ刀身が赤いな、それに周りは全体的に黒。赤――朱。
「よし、朱雀(スザク)にするよ」
《へぇ。良い名前じゃない。理由はあるの?》
「あぁ。こいつ刀身が朱いだろ?それに俺の名前は朱城っていうからさっ。」
《なるほどねぇ。じゃあ基本的な説明はおしまいね。》
「あ、ルナ。何で6種類の武器を選ばせたんだ?」
もしかしたら英雄と被ってるなんて事は……
《あ。それは英雄とは関係ないわよ?ただ道具で戦う物が6種類あるってだけ。直接拳に魔力を込めて戦う人もいるわ。あなたも拳にする?》
なぜだ。いま心読まれた気が……。
「いや、刀でいいよ。拳ってリーチが短いだろ?」
《そういえばそうかもね。じゃあ、行ってらっしゃいっ》
とルナが笑顔で言ってくれた。
何かまだお姉さんて感じの顔だよなぁ。
「なぁ。ルナって今いくつだ?」
《この間丁度400才になったわ♪》
「嘘だ」
即答した。
俺はルナに何か言われる前に扉に入った。
《失礼しちゃうわ。私戦争止めたのに……。あ、ヘルスでは400才なんて人いないの忘れてたわ!》
既に誰もいない空間で
【雷の英雄】は1人で笑っていた。
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