~旅立ち~

5/14

26人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
えぇ~?と面倒くさそうにルナがいう。 「あの、じゃあいいです」 《ふふ冗談よ!えっと、 刀はリーチが長くて攻撃速度が速いわね。剣は刀と似てるけど魔力を加えると一番使いやすくなる。双剣はリーチが短いけど斬る回数が多い。槍は刀よりリーチがながくて敵と距離を空けながら戦える。銃と杖は加える魔力次第で強くなるわ。こんな感じよ。どうする?》 「ん~、刀にするよ。」 《オーケイ。じゃあはい。》 とルナが刀を渡してくる。 「これが俺の刀か?」 《そうよ。その子にも名前付けてあげて》 名前か……。こいつ刀身が赤いな、それに周りは全体的に黒。赤――朱。 「よし、朱雀(スザク)にするよ」 《へぇ。良い名前じゃない。理由はあるの?》 「あぁ。こいつ刀身が朱いだろ?それに俺の名前は朱城っていうからさっ。」 《なるほどねぇ。じゃあ基本的な説明はおしまいね。》 「あ、ルナ。何で6種類の武器を選ばせたんだ?」 もしかしたら英雄と被ってるなんて事は…… 《あ。それは英雄とは関係ないわよ?ただ道具で戦う物が6種類あるってだけ。直接拳に魔力を込めて戦う人もいるわ。あなたも拳にする?》 なぜだ。いま心読まれた気が……。 「いや、刀でいいよ。拳ってリーチが短いだろ?」 《そういえばそうかもね。じゃあ、行ってらっしゃいっ》 とルナが笑顔で言ってくれた。 何かまだお姉さんて感じの顔だよなぁ。 「なぁ。ルナって今いくつだ?」 《この間丁度400才になったわ♪》 「嘘だ」 即答した。 俺はルナに何か言われる前に扉に入った。 《失礼しちゃうわ。私戦争止めたのに……。あ、ヘルスでは400才なんて人いないの忘れてたわ!》 既に誰もいない空間で 【雷の英雄】は1人で笑っていた。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加