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「え?戦うって……」
まだ女の子は納得してない様だった。
「まぁ何とかなるさ!おっと、くるよ」
とここで男2人が殺気を放ってくる。
「ったくよ。最初はこの女を店に売って儲けようとしたのにてめぇのせいで台無しだよ!どうしてくれんだ!?」
1人の男が言ってきた。
は?《売る》?こいつは何言ってるんだ?この世界って平和だったんじゃ……。
「あぁ?何だお前なにもしらないのか?今この国はな人売り……人身売買があるんだよ!」
な……に?
それに男は付け加える。
「大人の男が2000万ギル、大人の女が5000万ギル、男のガキが3000万ギル、女のガキが8000万ギルだぜ?すげぇだろ」
とニヤニヤしながら言ってくる。
多分ギルというのはこの世界の単位だろう、それは今はどうでもいい。
それよりさっきのあいつの言葉……
《女を店に売って儲けよう》
この言葉を聞いて俺はイラっときた。
「あの、アナタも無理して私を守ろうとしなくても……」
等と彼女までが変な事をいう。
女の子が無理したらダメだろ……。
俺は女の子の頭を撫で、下卑た表情をしている男に目を向けた。
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